代表の武上雅将史(たけがみまさし)です。
私は神奈川県出身で1996年生まれの30歳で、現在は主に3つのお仕事をしています。
お仕事を通じて私がどのような人間なのかを知ってもらえれば嬉しいです。
本当は一つのコラムで紹介できればと思ったのですが、少し熱が入ってしまい長くなってしまったので3回に分けてお送りします。
一つ目のお仕事はエンターテイメント業界の調査会社です。
こちらは移住前から長らくお世話になっており、私は映画のデータ分析を担当しています。
映画のデータ分析って何をするの?とよく聞かれるのですが、公開前の映画作品の鑑賞意欲をアンケートで調査し、興行収入の予測を行う仕事です。
映画の宣伝では、公開という一度きりのタイミングに向けて、観客の期待を高めていくことが重要です。公開後の反応を見て宣伝を調整することもありますが、公開前の段階で、誰に、どのような魅力を伝えるかを考えなければなりません。その判断を支えるのが、マーケティング調査です。
この会社の好きなところは、「人々が出合うべき物語すべてに出合う世界を創る。」という理念です。
私が映画を好きな理由はたくさんありますが、中でも、自分が知らない世界を追体験し、自分の人生に新しい価値観を取り入れられるところに惹かれています。
皆さんは、物語に救われたことはありますか?
私は3年前に父が他界した時、『aftersun/アフターサン』という映画に救われたように思います。幼い頃に父と過ごした夏休みを、大人になった娘が振り返り、当時は見えていなかった父の姿を理解しようとする映画です。

『aftersun/アフターサン』監督シャーロット・ウェルズ、2023年5月26日公開
父と私の関係は、良いとは言えませんでした。高校を卒業して以来、まともに口を利いたことは数えるほどしかありませんでしたし、晩年は言い争いの方が多かった気がします。
一方、本作の主人公にとって、父親は大好きな存在でした。それでも、大人になって振り返る父の姿には、子どもの頃にはわからなかったものが見えてきます。主人公が感じたものは、無力さに似た絶望だったのかもしれません。しかし私は、父を理解しようとするその姿を通じて、自分の父に対する深い感謝の念を覚え、改めて尊敬することができました。
父の人生から学んだのは「繋ぐ」ことです。
自分の命を、自分自身のためだけではなく、次世代に繋ぐために使う。これは父の人生の総括とも言えると思います。私も次世代に繋ぐことを人生の指針に。そしてその対象の広がりが大人としての器だと考えます。
物語が支えになりそれが学びになる場面は、私たちの日常に潜んでいます。哀しい時、あえて落ち込みたい時、自信を持ちたい時。物語には、その時々の気持ちに寄り添い、私たちをふっと押し上げてくれるような力があります。そして、私たちには出合うべき物語があると思います。その物語との出合いが、人生を少し良い方向に導いてくれることもあるはずです。
普段なら目に留まらなかったかもしれない作品を知ってもらい、新しい世界に触れるきっかけをつくる。その出合いを、データ分析を通じて支えることが、私の一つ目の仕事です。
次回のコラムでは、二つ目の仕事を紹介します。