代表の武上雅将史(たけがみまさし)です。
私は神奈川県出身で1996年生まれの30歳で、現在は主に3つのお仕事をしています。
それぞれの仕事を通じて、私がどのような人間なのかを知ってもらえれば嬉しいです。
前回の映画の仕事に続き、今回は二つ目。農業の仕事についてお話しします。
二つ目のお仕事は、農業用ロボットや栽培を支援するAIを開発する会社です。
こちらは鹿児島に移住してから関わっている仕事で、私は経営企画として、農業の現場で学ばせていただきながら事業を前に進める役割を担っています。
今年の2月に鹿児島へ移り住んだとき、都内で働いていた頃の自分には想像もできなかった光景に出合いました。見渡す限りの広大な大地を、人の手が支えている。観光で訪れていた頃にも目にしていたはずの景色でしたが、暮らしてみて初めて、当たり前のように食卓に並んでいた野菜やお肉の向こう側にこれほど尊敬すべき仕事があったのだと気づかされました。

毎日口にしている食べものが、誰の手で、どのように作られているか、どれほど想像できているでしょうか。
けれど現場に足を運ぶようになって知ったのは、その仕事がいま、大きな岐路に立っているということでした。今年に入ってからも、気温の上昇による生育不良、重油価格の高騰、相次ぐ異常気象に直面し、この先の農業に不安を抱える農家さんの声を何度も耳にしてきました。数字で見ても、状況は厳しいものです。日本の食料自給率は37%(カロリーベース、令和7年度、農林水産省)。人口が減るよりも速いペースで、作り手が減っています。
この会社が掲げているのは、「100年先も続く持続可能な農業を実現する」というビジョンです。担い手が減っても生産を維持し、さらに高めていく。そのために、人の手を支えるロボットやAIをつくっています。
ただ、農業の課題は根が深く、技術ひとつで解決できるものではありません。自然を相手にし、地域ごとに育つ作物も違います。流通の仕組みにも、食べる側である私たち消費者にも、課題の一端があります。施策の効果が出るまでに何年、であればまだ良い方で…。何十年とかかることも珍しくなく、目の前の課題に向き合いながら、長い時間軸で考え続ける必要があります。
それでも、私が一番大切にしたいのは、いま農業を担っている農家さんの「思い」です。あの日、尊敬すべき仕事だと感じた農業が、農家さん自身にとっても、子どもに継がせたいと思える仕事であってほしい。そして100年後も、あの広大な大地で農業が営まれ続けていてほしいと心の底から願っています。
技術と現場をつなぎ、農家さんの思いが次の世代へ続いていく仕組みをつくる。それを経営企画として支えることが、私の二つ目の仕事です。
次回のコラムでは、三つ目の仕事を紹介します。